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【  2013年02月  】 

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白い彼女 第37話

第十章 ハルミ、その二(35~41話)

2013.02.03 (Sun)

 第37話『みんなにバレたくさい』 三月一日、出勤直後に正面に座るハルミから渡されたメモには、そう書かれていた。 朝っぱらから気が遠くなる思いだった。 あの出張の夜から三ヵ月も経っていないのに、もうばれてしまった。おれもハルミも細心の注意を払っていたつもりだったし、毎日ベッタリと二人で過ごしていたわけでもないのに。一体誰が、どうやって察知したのだろうか。 思わず周囲に目をやる。ウチの会社はビルのワンフ...全文を読む

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白い彼女 第38話

第十章 ハルミ、その二(35~41話)

2013.02.06 (Wed)

 第38話 会社を出て四十分程でアパートに着く。古い1DKだが、駅からも近く交通の利便性が良いため家賃は安くない。しかも最近車を買って、駐車場も借りたからあまり生活に余裕はない。 途中立ち寄ったコンビニで買ったビールとウーロン茶を冷蔵庫に放り込み、宅配ピザ屋に電話して、四種類のピザを一枚に組み合わせたやつのLサイズを注文する。ハルミがここに来るときは大抵そうしている。 おれは自炊は全くしないし、ハルミ...全文を読む

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白い彼女 第39話・前編

第十章 ハルミ、その二(35~41話)

2013.02.08 (Fri)

 第39話・前編 ちりっ。 ん? ちりちりっ。 なんだ?  耳の奥で火花がはじけたような音がする。 火花がはじける瞬間、目の前の風景が歪む。その歪みがどんどん大きくなっていく。 とうとう何が見えているのかわからなくなった。上下の感覚も喪失した。 暗転した。「・・・・む」 うん?「・・・・む、・・・・どうし・・・・の?」 何が聞こえるんだ?「イサム、イサムってば」「あ・・・・ハルミだ」 ハルミが心配そうな顔でおれの体を揺す...全文を読む

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白い彼女 第39話・後編

第十章 ハルミ、その二(35~41話)

2013.02.11 (Mon)

 第39話・後編 ダンナの嫌がらせは、考えてみればあり得ることだが、それを実行に移すには、ある前提条件が必要なはずだ。「おれ達のこと、ダンナにバレてるのか?」 そうだ。バレていなければ、そんな行動はしないだろう。だがどうやってバレたのか、皆目わからない。それほど頻繁に会っているわけでもないし、極力二人で外を歩くことも避けている。ハルミがここに来ても泊まっていくことはない。携帯のメールも二人で相談して一...全文を読む

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白い彼女 第40話

第十章 ハルミ、その二(35~41話)

2013.02.14 (Thu)

 第40話 それは、予想していたよりも遥かにストレスの溜まる毎日だった。 当面の間、ハルミとの付き合いを自粛する。これについて異論はない。 もともと周囲にバレないように気を遣っていたのだから、職場での過ごし方に大きな変化はないはずだと気楽に考えていた。そして実際、数日のうちはいつもと同じように過ごせた。 だが、一週間ほど経過して、次第にいらつくようになってきた。 ハルミは平然と他人面を保っている。打ち...全文を読む

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白い彼女 第41話

第十章 ハルミ、その二(35~41話)

2013.02.17 (Sun)

 第41話 翌日、沈んだ気分と重い足取りで研修会場に向う。 おれは研修、ハルミは出張。バレたかもしれないというメモを見てから、初めて二人が離ればなれにされた。 おれ達への包囲網が完成されつつあるかもしれないし、違うかもしれない。気乗りしないが、それが上司からの命令とあれば受講しないわけにはいかない。 目黒駅近くのコンサルタント会社内にある研修室が会場だった。 おれのアパートからだといつもの通勤先である...全文を読む

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白い彼女 第42話

第十一章 四月一日(42~44話)

2013.02.20 (Wed)

 第十一章 四月一日第42話 四月はすぐにやってきた。 今年は例年にない暖冬で、表の桜はすでに満開に近い。それを知って日付の方が慌てて追いつこうとしたような早さだった。 結局あれから一度もハルミとまともに話をしていない。「打ち合わせしましょうか」とハルミが声をかけてきても、「引継ぎの件だったらメモを作りますので、それを読んでいただければ結構です」と言って断わってしまった。 相変わらず夜もハルミから連絡...全文を読む

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白い彼女 第43話

第十一章 四月一日(42~44話)

2013.02.23 (Sat)

 第43話 今日は異動初日ということもあって、定時に退社できた。 さっさとアパートに戻ったはいいが、まだ七時にもなっておらず、妙に時間が余ってしまっている。 仕方なく、近所のコンビニまで出かけてビールとつまみを買うことにした。明日もまだそれほど忙しくないだろうし、今日は時間もあると思って、いつもより多めに買って帰った。 テレビを見るともなしに眺めながら、一時間で五〇〇ミリ缶を三本空けたが、酔いがやって...全文を読む

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白い彼女 第44話・前編

第十一章 四月一日(42~44話)

2013.02.26 (Tue)

 第44話・前編 雨が降り出した。 暗闇から不意に飛び込んでくる無数の水滴が容赦なくフロントガラスを打ちつける。 張り付いた水をワイパーで掻き拭っても、すぐに新たな雨滴がガラスを濡らしてしまう。一度通り過ぎたワイパーは戻ってきて再度水を拭うが、絶え間なく降る雨はまたガラスを覆ってしまう。目の前で無限に繰り返されるワイパーと雨の戦い。まるで無駄とわかっていてもそれを認めたくなくて、必死にあがいているよう...全文を読む

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白い彼女 第44話・後編

第十一章 四月一日(42~44話)

2013.02.28 (Thu)

 第44話・後編 そまま立ち上がることができない。 雨で湿ったコンクリートから尻を伝って冷気がじりじりと下半身に染み込んでいく。しかし顔からは水を限界まで含んだスポンジを握りしめたように、汗が大きな水滴となって流れ出し、顎から垂れて上着に染みを作っていた。 鼓動はその音が聞こえるほどに大きく早く打ち、同時に耐えきれないほどの熱を生み出し全身を加熱し続けている。体温も気温も姿勢も天候も現実も思考も、全て...全文を読む

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