スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←白い彼女 第20話 →白い彼女 第22話
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 
もくじ  3kaku_s_L.png 王様の宝物
もくじ  3kaku_s_L.png 雑記・ひとり言
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • 【白い彼女 第20話】へ
  • 【白い彼女 第22話】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

「白い彼女」
第六章 ユカ、その二(19~22話)

白い彼女 第21話

 ←白い彼女 第20話 →白い彼女 第22話
第21話

 期末試験が終わり、今日から休みになった。
 今日もユカと映画を見に行くことになっている。出かける仕度をしていると、電話が鳴った。

「あ・た・し。わかる?」
 ケイコだった。ケイコからの電話は初めてだ。
「今日、ユカと会う約束になってるでしょ。突然で申し訳ないけど、キャンセルさせてもらっていいかな?」
「なんでケイコがそんな電話してくんだよ」

 今日会うことはユカから聞いたんだろう。たぶんユカはケイコに何でも話していそうだ。嫌がったとしても、ケイコの押しにユカが抗えるとも思えない。でもそういう連絡は普通、本人がするものだ。
「いやー、ほんと申し訳ない。今度何か埋め合わせするから、許してよ」
「別にいいけどさ、なに? なんかあるの?」
「ユカは元気だよ。『イワイくんのお陰で数学のテストも良かった』って喜んでるし、今日の映画だってあのコはとおっても――」

 どたどた。
 声に混じって大きな物音がしたかと思うと、ケイコの声が途切れ、かわりにユカの声が流れてきた。
「ご、ごめん。私から電話するつもりだったのに、ケイコが勝手にかけちゃって――」
 声の上擦り具合から、相当慌てている様子が伺える。奥の方でゲラゲラとケイコの笑い声が響いている。
「二人一緒なの?」
「うん。今私の家。それで、今日なんだけど――」
「聞いたよ。キャンセルって。で?」

 前からの約束だし、今だってそのために仕度していたんだ。一応理由くらい知りたい。だが、ユカは「うーん」とか「えっと」とか繰り返すだけで、はっきりしない。すると突然ケイコの声が割って入ってきた。
「ユカのせいじゃないよ。今回は全部あたしのせい。あたしが無理矢理キャンセルさせたの。ごめんね。理由はプライベートなことだし、今はちょっと勘弁して。今度ユカにでも聞いて。じゃ、そういうことで。悪いね」

 そこで電話が切れた。最後にユカらしい声が「あーっ」と叫んでいるような気がした。
 受話器を置いた途端、またベルが鳴る。
「もしもし? ユキノです」ユカからだ。
「なに? 話ならもう了解したけど」
「あ、じゃなくて、連絡、私からすることになってたの。今日会ったら言おうと思ってて――」

 それは、以前聞いた「四人デート」の件だった。十二月二十三日土曜日、場所は東京ディズニーランド。

(第22話につづく)




にほんブログ村 小説ブログ 現代小説へ 
お気に召しましたら、ぽちっとしていただけると励みになります

関連記事


もくじ  3kaku_s_L.png 
もくじ  3kaku_s_L.png 王様の宝物
もくじ  3kaku_s_L.png 雑記・ひとり言
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • 【白い彼女 第20話】へ
  • 【白い彼女 第22話】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【白い彼女 第20話】へ
  • 【白い彼女 第22話】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。