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「白い彼女」
第八章 ケイコ、その二(27~29話)

白い彼女 第28話

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第28話

 ケイコの料理は絶品だ。
 確か、昨日も食べた。ユカの家で。

 そのあと夕方までユカの家に居て、それからケイコと飲みに行った。
 酔っ払って、店を出て、ケイコを家まで送った。

 ケイコの作ってくれた昼食を食べているうちに、頭痛も治まってきた。それを待っていたかのように、夕べの記憶が次々と蘇りつつある。

 突然電話が鳴った。
 ケイコは受話器を取ると、おれに向かって唇の前に人差し指を縦にあて、喋らないよう指示してから応答した。

 開口一番のケイコの台詞を聞いて、心臓が止まるかと思った。
「あ、ユカ。もう平気なの?」
 その後の会話は、気が動転して聞き取るどころではなかった。
 平然と電話に出ているケイコの態度に、ただただ感心するばかりだ。

 十分くらい経っただろうか。ケイコは電話を切った。
「明日、ユカのお見舞いに行くことになっちゃった。まだ寝こんでるみたい」
「そ、そうか、大変だな」
「なに他人事みたいに言ってんの。あんたも行くの。『誘えば?』って言ったら、今夜電話してみるって言ってたからね」
「そんな、わざわざそんなこと言わなくても――」
「そうなんだけど、つい言っちゃったのよ。その方が自然だと思ってさ」
 ケイコは半ばやけくそになって笑っている。
「勘弁してくれよー」
「あたしだって、泣きたいよ。いろんな意味で」
「いろんな意味って?」
 ケイコはおれの隣に座り、真顔で言った。

「いい? あんたは昨日から、ユカの彼氏なんだからね。ここでのことは二人の秘密。お互いなかったってことにする。忘れてしまう。それでいい?」
「・・・・いいと思う・・・・」
「ほら、だから泣きたくなるんだよ。あんた、後悔してるでしょ。そりゃあたしだってそうだけど」
「なら、どうしろっての」
「だから、言ったでしょ。お昼まで居てくれたら、ってもう昼過ぎたか。えーと、この家から出たら忘れるから――」
 そこまで話して、ケイコは抱きついてきた。

(第29話につづく)




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